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グループワーク

B221 International Financial Managementの授業では、グループスタディでケースレポート3本とポートフォリオインベストメントゲームという課題の提出を行う必要がある。グループで行うので、一人でレポートを書くより楽そうなイメージがあるが、全く逆だ。今1本目のレポートを提出するためにグループミーティングをやっているが、昨日1時間半話しても終わらず、今日と日曜日にそれぞれ皆で集まることになっている。激論が交わされて結果が良くなるのなら良いのだが、ケースのバックグラウンドを確認してから戦略を練りたいと言う学生がいたので、ケースの対象になっている国のマクロ経済のところから話をすることになった。結局決めたかった方向性のところまでは話が進まず持ち越しになってしまった。

こういう面倒は前学期までのレポート課題で経験しているので、いつもミーティングの前にメモを作ってGoogle docで皆に共有するようにしている。うだうだ話して時間が過ぎるよりは、最初に何かまとまったものがあった方が話がスムーズに行くと思っている。今回作ったメモは5つある戦略オプションのコストベネフィットをまとめたもので、それなりには役に立ったのだが、どうしてもそれぞれの戦略オプションを思い切り深堀りして比較したいという学生がいたので、5人いるメンバーのうち3人が戦略オプションを1-2個分持ち帰って検討し、また明日それを持ち寄って話そうということになった。

個人的にこういう流れは好きじゃない。深く分析するのは良いが、簡単な一覧表さえ作ればもう答は出ている。更に深堀りすれば理解は深まるかもしれないが、ケースレポートの作成は遅れて、日曜日の3度目のミーティングの時点でまだ成果物ゼロページという状況になってしまう。きちんとしたアウトプットがない中で議論を重ねても、レポートに反映させられる内容は大したものにならない。B221 Global Financial Servicesという授業を取ったときには4人のグループを2人ずつに分けて、3回中1回はサボるという究極の提案をしてきた学生がいたが、結局そのときのレポート3本の方が議論に余計な時間を掛けずに済んだ分、結果が良かった。自分が組んだもう一人の学生が働かなかったので、ほとんど自分一人で書かないといけなかった回もあったが、結果はA-/A/Aという内容で、手抜きのミーティングにも関わらず、これまで履修した授業の中で一番良いグループレポートの出来になった。

今学期はB225 Corporate Finance and Banking: East Asian Perspectiveという授業も履修していて、そちらは個人のケースレポートをB221と同じ分量で3本という課題が課されているのだが、こちらの方が相当楽にこなせる。今週1本レポートを提出したが、ディスカッションをせず自分の理解に基づいて書くだけなので、1日で出来上がってしまった。6日前から始めて授業当日に完成版を作る予定だったのだが、3学期分の授業で書くのに慣れてきたのと、修士論文を52ページ書いてきたのとで、英文のライティングスピードが相当上がったようだ。今学期は東アジアのファイナンスについて学ぶこのB225の授業の方に注力するつもりでいたが、レポートを1本書き上げてみて、改めてこちらの方が面白いと感じた。B221のグループワークも良いのだが、もっと効率的にできないと時間を浪費する。
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