東京到着

東京に1年ぶりに戻ってきた。久々の日本は、アメリカと比べて湿度が高いように感じた。出発地のニューヨークも到着地の成田も同じぐらいの量で雨が降っていたのだが、日本の空気の方が肌にまとわりつくような感覚があった。成田空港から東京での滞在先へは先ずバスに乗って近くまで移動し、そこからタクシーで再度移動した。滞在先の交通案内には先ずバスで来てタクシーに乗り換えるのが効率的と書かれていたので、普段はあまり取らない方式なのだが、今回はそれが本当に近そうだったのでやってみた。

バスはチケット売り場で次の便を聞いたとき、受付の人に「後1分でそちら行きのが出ますが、乗りますか?」と聞かれた。そんなことができるとは思っていなかったのだが、受付の人は何となく乗せてくれる雰囲気だったので、「乗ります。」と言って代金をクレジットカードで払った。すると突然別の女の人が窓口の客側の方へ出てきて自分の荷物の一部を持ち、バスまで案内してくれた。アメリカの受付なら黒人のポテッと太ったおばちゃんがめんどくさそうに「はいよ。」とチケットを投げて渡したりするのだが、ギリギリの便に何とか押し込んでくれようとする精神がすごいと感じた。バスが出るときに乗り場の係員の人達が全員乗客に向かってお辞儀をするところもすごい。こういうことを当たり前のようにやってもらっていたのかと驚いた。

結果的には、首都高が空いていて、タクシーの運転手がきちんと説明した住所に到着してくれていれば早かったのにという感じの時間で目的地に到着した。電車を使わずバスで行ったのは、目的地の一番近くまで一本で運んでもらえるからだったのだが、結局都心に入ったところで日曜ながら渋滞にはまってしまった。その後気を取り直してタクシーに乗ったのだが、タクシーの運転手はあまり目的地周辺の記憶が定かでないようで、「その住所だとお客さんの言っているような交差点は近くないですよ。」ということを言われた。自分も初めての場所なので自信がなく、「とにかく住所に従って行って下さい。」と言ったのだが、結果的にその住所は自分の言った交差点の脇にあった。

ナビを使ってもらったので確実に到着すると思ったのだが、大体の場所まで来た後行き止まりに遭遇してしまい、仕方がないのでそこでタクシーを降りることにした。運転手の記憶が曖昧な上にナビまで間違うっていうのはどういうことだろう。日本のサービスにはこの1日だけで改めて感動させられているところだが、タクシーの運転手だけは日本にいたときから思っていた通りで、質が低いと思う。質というのは知識の問題だけでなく、挨拶や会話のトーンの作り方等。こちらの方が困惑している運転手に気を遣わないといけなくなる状況で、しかも目的地を探すことを簡単にあきらめて乗客である自分を放り出したので、その辺りの業界事情は1年経った今も変わっていないようだった。

日米のサービスのギャップに驚かされ続けてばかりでとても単純な内容になってしまっているが、早く日本水準の便利な生活に慣れたい。少なくとも今日は移動だけでずいぶん感動させられることがあったが、晩に行ったラーメン屋の対応まで良かったので、感動しっ放しの1日になってしまった。唯一タクシーでマイナスが付いて、9割方は気分の良い帰国になった。UNDPの仕事も滞在先に到着してから仕上げたので、何とか日本でのインターンに明日から完全に集中して過ごすことができる。溜まった仕事を抱えていると、それがいくら短かったり簡単だったりしても重荷に感じるものだ。明日からは気分を一新してがんばりたい。
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