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ニューヨーク-東京

今日1年ぶりに東京へ戻る。アメリカでつくづく不便を感じてきたので、帰国が本当に楽しみだ。もはや料理が口に合わないとか文化の違いがどうとかいう話ではない。アメリカの公共システムやアメリカ人のサービスのできの悪さに1年間本当に辟易させられてきたのだ。ずっとフラストレーションがたまり続けてきたので、夏の間はせめて日本のきちんとした丁寧なサービスに存分に浴してきたい。この期間にガス抜きすれば、もう1年耐えられそうな気がする。

アメリカの公共システムの中でも、特に道路、電車等の交通システムは本当に苛立つことが多かった。地下鉄は遅くて常にガタガタ言うし、ゴミが散らかっていてとても汚い。その上中長距離の列車ではトラブルによる停車等が多く、スケジュール通り動かない。コネチカット滞在中には列車のブレーキ故障で1時間以上立ち往生して、45分で移動できるところが2時間もかかってしまった。道路は歩道、車道ともにボコボコで、傷めている膝の関節を道のせいで外し、そのまま10kmのレースに出ないといけなかった日もあった。

サービスについてもひどい。レストランでも他の店でも何でこのサービスのためにチップを15-20%も払わなければならないのかといつも思う。日本でなら高級店だけでなく、コンビニでもガソリンスタンドでも居酒屋でも、まだ学生で19-20ぐらいの若い人達がチップ抜きで一生懸命丁寧にサービスしてくれる。アメリカでこれまでに払ったチップをそっくり奪い返して、夏の間に日本でサービスを提供してくれる人に分割して渡したいぐらいだ。

今全日空のチェックインカウンターやラウンジの受付の対応を受けて、いかに自分がアメリカのサービスに不満を持ち続けてきたかを再確認した。全日空の対応は、受ける側が便宜的に飛行機に乗る以上の価値を提供してくれると感じる。US Airways、Alitalia、Turkish Airlinesといった航空会社のサービスを受ける中で、安いし特に迷惑もかけられないから良いか、という感じで割り切っていたのだが、航空会社は特に日本と海外の会社の間での対応の差が目立つ。きっと海外の航空会社はこんなもんだと思ってサービスしているだろうし、特に改善の必要性を感じてはいないと思う。それらの航空会社をメインに使っているネイティブの人達も、あまり気にしていないだろう。日本の手厚いサービスを受け続けてスポイルされてしまった自分は、海外でフラストレーションを貯めながら生きて行かないといけなそうだ。
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