大学訪問

金曜日はイスタンブールのインターンで初めての外出を経験した。ずっとデスクワークで3週間過ごしてきたので、とてもありがたい経験だった。外出先はKoc University(kochiと読む。高知大学と発音はほとんど同じ。)というイスタンブール郊外の山の頂上にある私立大学で、訪問理由はUNDPの職員とKoc Universityのビジネススクールの教授が民間セクター開発に向けた協業を行っているため。今回はビジネススクールの学生が行うビジネスプランコンテストを見学した上で、マーケティングやストラテジーの担当教授とIICPSDにおける今後の民間セクター開発のためのディスカッションを行うという目的があった。

ビジネスプランコンテストでは6グループによるプレゼンテーションが行われたが、どれも既存の商品やアイデアを使った月並みなもので、UNDPの職員は多少がっかりした様子だった。自分としてはビジネスアイデアは確かに革新的でないと感じたものの、ポーターの5フォースやヴァリュエーションの手法等、恐らく学生達が授業で習ったであろう項目を使ってそれなりの形に仕上げていたので、参考になる部分は多かったと感じた。ただ、特に感銘を受けてこれが優勝だろうと感じるプランもなかったので、あまりぱっとしないコンテストだったのかもしれない。後は、今回のコンテストのテーマであった貧困層向けのビジネスアイデアという主題にどれもアプローチしておらず、至って普通のベンチャー企業が行うビジネスプランだったということが教授から指摘されていた。確かに教授が指摘しなければこれが貧困層向けのビジネスプランコンテストだとは気づかないような内容だったので、後で趣旨を聞いて若干驚いた。

コンテストの後はマーケティングの教授の部屋でUNDPが計画している民間セクター開発のプランと自分が作成した資料を見てもらった。短いミーティングだったので、内容については大枠しか説明できなかったが、資料について教授はある程度納得のいく内容だと感じたようだった。一方で、自分の作成している資料を使ったビジネスブローカー向けの研修が6月下旬に迫っており、スケジュールと資料を固めた上でKoc Universityの教授陣に研修でのレクチャーをお願いせねばならず、時間的に厳しい状況になっている。教授陣も忙しいとのことで、できるだけ早急にアウトラインをもらいたいとのことだった。自分も予定しているインターン期間があと1週間になっているので、UNDPの職員は少し焦っていて、教授とのミーティング後にUNDP職員と自分との間で行ったディスカッションに沿って資料を週末に修正し、合わせて研修のアウトラインを作成してほしいと頼まれた。

自分も短期のインターンの中で最大限の成果を出して任務を終えたいので、承諾して土、日と必要な作業に取り組んだ。本当はUNDPの職員の方で担当すると言っていた作業を本人が行っていなかったり、必要資料の提示が3週目に入るまで行われなかったりと、スケジュールがタイトになった原因は職員の方にあるのだが、毎日別のタスク等で忙しく飛び回っているので、この程度は仕方がないとも思う。よく国際機関はIndependentな組織で個人ベースで仕事が動くため、職員同士の連携や引き継ぎが難しいということが言われるが、一人一人に与えられるタスクが重く量も大きい上、職員数の不足を多数の短期インターンに委ねないといけないので、この問題はなかなか解決が難しそうだ。雇用のための予算が豊富にあり、多数の職員を長期契約で雇うことができなければ、この手一杯な状況は続くだろう。

Koc University正門
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Koc Universityキャンパス
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ビジネスプランコンテスト
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Koc University周囲の山の眺め
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