週末

週末は金曜日に書店で買った"Turkey: A Modern History"を読んで過ごした。英語なので理解も遅いし、読んで記憶に残る部分は日本語に比べてとても少ないのだが、インターン期間中に読み切っておきたいのでスケジュールを優先して一定のスピードで読んだ。合計500ページ程度の本で巻末の注釈等を除くと300ページ強なのだが、歴史の本ということで文章が若干堅く、文章の意味を追うのにある程度時間がかかって苦労する。それでも週末のうちに3部構成のうちの第1部(90ページ)は読んでおきたかったので、一度ページを開いたら10ページ以上は読むようにした。

第1部は18世紀末のオスマントルコ帝国の衰退からクリミア戦争等周辺国の戦争が集結する19世紀末までで構成されていた。黒海を挟んでのロシアとの勢力争いや、バルカン半島諸国、ギリシャとの戦争等、大陸に所在する国ならではの葛藤が100年程度の短い期間の間に行われていて、内容がとてもダイナミックに感じられた。日本は近代以降周辺諸国との戦争によって世界史に登場する頻度も増えるが、トルコほど常に外国からの脅威にさらされている訳ではない。トルコの内政もオーストリア、プロシア、フランス、ロシア等、各時期における強国の脅威を常に意識しながら動いていて、政策も外交、医学、教育、軍事等に対し、自国の存亡に関わる強い危機意識を持って行われていたことが伺える。

西洋の近代史におけるトルコという視点で歴史を見ることはとても興味深い。通常はイギリス、フランス、ドイツ等の西欧諸国中心に歴史が語られるので、自分が日本で学んだ世界史もその範疇で記憶していることが主だと思う。しかし、ヨーロッパ、中東、アフリカに隣接したこの国の観点から歴史を見ることは、その時々の枢軸国以外の状況がどうだったかを知る上でとても価値あるものだと思う。特にトルコが強国と直接戦争等で関わった際には、近代史の大部分においてメインプレーヤーの相手方として語られるトルコが、どのような需要や危機から戦争に臨むことになったかを理解することができ、意義が大きい。

立地上常に外国の脅威に晒される国の歴史というのは、様々な歴史を経験したとはいえ島国として孤立している日本とは比べ物にならないほどの緊張感を持っている。また、観光でボスポラス海峡を上って黒海へ向かったり、ヨーロッパの最東端としてのイスタンブールで過ごしているという現在の立場が、史実により臨場感を持たせてくれる。第2部以降は第一次大戦から現代までのトルコの歴史に入っていくので、より興味深く読めるのではないかと思う。後200ページ以上もあって大変だが、今週中に第2部を読み切って、来週第3部を読んで読了することにしたい。トルコにいる間でないと臨場感を持って読みづらいし、インターン後はまた別のことで忙しくなるので、インターン期間を区切りとして読み進めたい。
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