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ADBからの電話

今朝6時前にアジア開発銀行(Asian Development Bank, ADB)から電話があった。あまりにも朝早かったので目覚ましと勘違いして一度切ってしまった。その後2度着信を受けたのだが、番号が+63始まりでどこの国か分からず、先週Alitalia航空から受けた航空便変更の可能性に関する通知かもしれないと思ったので、無視しておいた。Alitalia航空の復路便はスケジュールの変更から乗り捨てる予定になっていて、特に気にする必要がなかったのだ。目が冴えてきた頃に+63の国番号がどこのものかウェブで確認してみたところ、フィリピンとなっていたので慌てた。自分の番号を知っているフィリピンの組織と言えば、春学期中にインターンの応募をしたADBしかない。

大事な電話をミスしてしまい、慌てると同時に向こうの時間都合だけで電話してくる相手方を恨んだ。連絡先住所として記載したアメリカ東海岸だって、電話を受けた時刻は午後11時だ。電話が不在だった場合はメールを送ってくるかもしれないと思い、ホステルのWiFi経由でGmailに接続してみたのだが、そこにはやはりインターンに関するメールが入っていた。内容は、ADBのあるサマーインターンのポジションについてショートリストに残ったので、6月から7月までの8週間の都合を教えてほしいというものだった。今日は5月23日。6月から7月までの8週間の予定が今の時点で決まっていないことの方がおかしいので、夏休み中最低限インターンに参加できる8月以降のスケジュールを書いて返しておいた。

ADBのこのスケジュール感覚はすごい。この1週間でインタビューをしてマニラに来させ、早速働かせるというつもりでいて、学生がまだインターンの予定を決めずフリーの状態でいると思っているのだろうか。仮にフリーの学生がいたとしても、数はかなり限られていると思う。フレッチャーのインターン内定率も2010年は80%を超えていて、残り20%のうちの多くは社費派遣であったり修士論文リサーチのためにインターンに参加しないという明確な理由を持っている。この状況で即インターンに参加できると表明できる学生がいるとしたら、既に得ている他のインターン機会を断るしか手がないのではないだろうか。

このショートノーティスでもインターンに参加してしまう人がいれば仕方ないが、自分が提示した期間でもインタビュープロセスに乗せてくれるのであれば、喜んで受けたい。あまりにも長い間音沙汰がなかった応募先から急遽選考に残った通知を受けられたことは、予想していなかっただけにとても嬉しいので、できるだけ前向きに話をしてみたい。スケジュールの点だけは変え難いが、それは他の候補者にとっても同じ条件なので、ADB側がスケジュールで妥協してくることを祈っている。
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