アムトラックの旅 2010冬 ワシントンDC②

ワシントンDCには1泊だけする予定だったので、到着日の翌日はチェックアウトしてホステルにスーツケースを預けた。先に乗車券を購入しておいたニューヨーク行きのアムトラックは午後4時ユニオン駅発だったので、それまでアメリカ史博物館を見学したり、昼食を取ったりして過ごした。

アメリカ史博物館は、初期の移民が入植した頃の様子や奴隷制度の歴史、アメリカにおける科学技術発展の歴史、歴代アメリカ大統領等についての紹介コーナー等を設けていてる。奴隷制度のコーナーでは、奴隷の取引記録や各奴隷の生命保険等の文書による展示があったり、当時の奴隷の生活を示す写真や模型があり、リアリティを感じた。ただ、奴隷は悪いことで、南北戦争の結果それを廃止した北軍は偉いというステレオタイプな展示に終始しないよう、もう少し客観的な表示に努める必要があると思う。

科学技術のコーナーでは、エジソンの発明品の展示や蒸気機関を活用した機械の展示があった。エジソンはちびまる子ちゃんのオープニング(エンディング?)で歌われるほど偉い人だが、部下の研究者を奴隷のように働かせたことでも有名だ。短い睡眠時間で研究させられる生活が続き、眠りに落ちそうになった研究者には、エジソンが電気ショックを与えて起こしたという嘘のような本当の話もある。子供向けの伝記では、いつまでも純粋な好奇心を持って発明に取り組んだ偉人として語られてしまうが、人柄的には多いに疑問だ。

奴隷制度にしろ科学技術にしろ、先人の立派な部分だけを子供に見せて見習わせようという意図は悪くないと思うが、世の中はそう単純でないことも早いうちに教えておく必要があるのではないかとも思う。人格的にはどうしようもない人を天才として祭り上げてしまうようでは、本当に立派な人間は育たないように思う。それならば、もっと草の根的にがんばっている現代の若い人達の姿を見せる方がよっぽど子供のためになると思う。NHKの「ようこそ先輩」だったり、TBS/MBSの「情熱大陸」だったり。

アメリカ史博物館を出た後は、ウェブ上でDC一の評価を得ているRasikaというインド料理のレストランに行った。インド料理のレストランで一位ではなく、全種類のレストランの中で一位。確かに一番になるだけのことはあって、店の内装や店員の対応はとても素晴らしいものだった。夜はかなり料理が高い印象だが、昼なら何とかなるレベル。料理はカレーを食べただけだったので、これが本当にDC一の料理なのかはよく分からないが、総合的に見て良い店だったと思う。一方でウェブ上に酷評を載せていたユーザーが多数いたので、評価はかなり別れるところなのかもしれない。

アメリカ史博物館
a0170095_7303100.jpg

[PR]
←menuへ