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自動販売機

アメリカの自動販売機はものすごく性能が悪い。善し悪しの問題以前に、入れたお金が認識されずに吸い込まれたり、本来使えるはずの学生証を利用した購入システムもずっと故障中になっている。試験期間中はかなり図書館の自動販売機にお世話にならないといけないのだが、あまりにも粗悪なオペレーションなのでがっかりしてしまう。特にTuftsのような田舎の大学だと周りにコンビニもないので、学内の自動販売機はとても重要なのだが、その中でこうもひどいと本当に嫌になる。

特に図書館で飲んでいるコーヒーの自動販売機はひどい。日本でも店舗展開しているレストランチェーンのWolfgang Puckが運営しているドリップ式コーヒーの自動販売機という触れ込みなのだが、かなりの頻度で麦茶のような色をした薄いコーヒーが出てくる。最初はまれなトラブルだと思って出てきた麦茶のようなコーヒーを捨て、再度お金を入れて別のコーヒーを購入していたのだが、この間はついに2回とも麦茶が出てきた。不良品を全部捨てているといつまで経っても普通のコーヒーが飲めないと分かったので、結局麦茶のようなコーヒーが出てきたときはそれを麦茶だと思って飲むことにした。

こういったことが何度かあったので、さすがに図書館でコーヒーを買うことはあきらめ、インスタントコーヒーを寮の部屋で作り、ステンレスボトルに入れて持って行く方式に切り替えた。ドリップされたものを飲めたらすごく良いし、長時間勉強する中で寮に帰らずコーヒーのお替わりを自動販売機でできることは大きなメリットなのだが、ここまでひどいとさすがに仕方ない。9月頃に壊れた他の自動販売機の学生証認証システムも壊れたままだ。こちらは自動販売機の管理会社に直す気がないというのも問題だ。お陰で皆25セントを貸し借りしたり、1ドル紙幣やコインを常に持ち歩くようにしていなければならなくなっている。

アメリカは先進国だし、当然自動販売機等の便利なサービスが享受できる環境にあるのだが、そのメンテナンスやオペレーションが劣悪なために、途上国の何もない町等で過ごす場合よりも期待を持ってしまう。そして、そのサービスが享受できないと分かった時点での落胆度合は端からそれが得られないと割り切っていた場合に比べてとても大きい。特に自動販売機のような日常的に利用したいものが機能不全になっている場合には、気持ちのダメージが大きい。
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