サマースクール授業内容

先週末でサマースクールの前半が終了した。
この3週間遊びや生活のセットアップのことばかりで肝心の授業には全く触れてこなかったので、ここでまとめて授業の内容を書いておきたい。

自分が今参加しているのはSummer Institute for International Scholarsというプログラムで、6週間にわたって大学院でのクラスディスカッションや論文執筆の訓練を行っている。平日の午前中に1時間45分の授業を2コマ履修する形になっている。

参加者は全部で16人。国籍はそれぞれ多い順に日本人(6人)、韓国人(5人)、トルコ人(3人)、中国人(1人)、インドネシア人(1人)の構成になっている。大学院で修士、博士の取得を予定している人が対象なので、履修後は皆進学予定先の大学院に通うことになる。Tuftsのプログラムなので、Fletcher Schoolを始め、Gordon SchoolというManagement of Engineering等のTuftsの他の大学院に進学する人が多数派だが、ボストンという立地からHarvardやMITに進学する人も来ている。

1コマ目の授業はAcademic Speaking Courseで、大学院の授業に役立つようなディスカッションや発音の練習を行うもの。授業の最初には、毎回1人がBoston GlobeやNew York Timesのウェブサイトから記事を抜粋してきて発表し、それに対する意見をそれぞれが述べ合っている。国籍がバラバラなので、イスラム教やキリスト教に根差した社会認識や、それぞれの国固有の文化に基づいた意見が出てきて新鮮で面白い。一方でマクドナルド等のジャンクフードによる健康被害やAppleのマーケティング戦略等、世界中で共有されている情報もあるので興味深い。発音の練習では、それぞれの母国語が有する発音に起因する英語の発音の間違いをインストラクターが教材を用いて重点的に矯正する。例えば、日本人はsとshの違い、トルコ人はvとwの違い、韓国人はunとanの違いを混同しがちだそうで、それを発音やディクテーション等を通じて矯正していく。

Academic Speaking Course – 1 hour, 45 minutes
Develop and perfect your language skills for teamwork, discussions, debates, and other verbal interactions. Grammar and pronunciation instruction adapted to meet your skill level. (Average: 10 students per class)

2コマ目の授業はResearch Writing Courseで、大学院の授業で執筆するリサーチペーパーや修士・博士論文の執筆方法を学ぶもの。プログラム全体を通じて1本のResearch Paperを執筆し、その内容をPower Point等を使って20分間説明することが主眼になっている。Research Paperのテーマは自由に設定することができ、期間中の決められた期日にIntroduction、Body 1, 2, 3、Conclusion、Bibliography(参考文献リスト)を提出して添削を受ける。最終的に各パートを1本に繋げ、推敲を行って最終稿を完成させる。授業ではインストラクターが指定する教科書からAPAスタイルと呼ばれる論文執筆のルールを学び、授業後に自分のResearch Paperを執筆する流れになっている。慣れないルールに従うのは簡単ではないが、Master of Science、Master of Artsを取得する上で論文執筆は欠かせないので、得るものは多い。

Research Writing Course – 1 hour, 45 minutes
Construct a graduate-level research paper. Students meet with their writing instructor to receive individual feedback, and do exercises to strengthen listening, note-taking, writing, and seminar presentation skills. (Average: 10 students per class)

本当は20-30人程度の生徒をレベル別に2-3クラスに分け、10人程度で授業を進めるようにできているプログラムなのだが、毎年期待通りに参加者が集まっていないようで、今年も16人1クラスという多少大規模なクラス編成で授業を行っている。発言機会が減ったり、論文チェックの精度が下がったりするデメリットはあるのだが、皆同じクラスということで、大人数が全体で仲良くなれることは大きなメリットだと思う。多くの学生は寮に入っているし、平日、週末に関わらず、宿題のないときは皆でテニスやサッカーをしたり、飲みに行ったりしている。

Fletcher Schoolの枠を超えて、またFletcher School内のMaster of Arts in Law and Diplomacy(MALD)の枠を超えて、現地で生活や勉強を共にできる知人ができたことはとても価値のあることだと思う。

あと3週間はResearch Paper執筆の詰めと、それに関するプレゼンテーションの準備に時間を費やすことになる。まだ発表できるような内容になっていないが、プログラムに対する達成感を得られるようがんばりたい。
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