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今日ようやくアカデミックアドバイザーのSteven Blockと面談することができた。本来はオリエンテーションウィーク中に設けられた時間帯にアポイントを取って会うことになっているのだが、オフィスに行くのが遅れて指定された時間帯が全て埋まってしまっていた。仕方がないので履修しているBlockの授業、E240 Development Economicsのオフィスアワーに時間を取って、授業と関係のない今後の履修計画や卒業後の進路について話をしてきた。

アカデミックアドバイザーというのは新入生1人1人に割り当てられる履修計画等の相談に乗ってくれる教授のことで、学生は入学前に教授のリストから第3志望までを書いて大学院に提出する。自分を含め、周囲の人は全員第一希望の教授がアドバイザーになっていた。多分教授1人当たりの人数制限は設けられていないのだと思う。開発経済は人気専攻の1つなので、恐らく他の教授よりも多くの学生が割り当てられていて、アドバイザー面談の時間を取るのが難しくなっていたのだと思う。

Steven Blockは農業を専門とする開発経済の教授なので、自分が志望する金融のフィールドにはあまり知識がないと思うが、それでも親身に相談に乗ってくれたし、必要な科目をHarvard Kennedy SchoolやBusiness Schoolのものも含めて勧めてくれた。Steven Blockがアドバイザーになっている他の学生の話でも、親身に相談に乗ってくれる教授だと言っていたのだが、自分が持った印象も同様だった。授業の履修期間以外はあまり多く話す機会は持てないかもしれないが、こちらが求めれば、きちんと話を聞いて意見をくれると思う。

今日の授業は、Steven BlockのE240 Development Economics、B200 Foundations in Financial Accounting and Corporate Finance、D220 Process of International Negotiationの3コマだった。講義形式のE240とD220は話を聞いてノートを取るというオーソドックスなものなので、特に際立った印象を持つ内容ではなかった。B200の方は前回一言も話せなかったので、今回は意識して2回発言した。46人のクラスということもあって1回発言する学生はたくさんいるので、クラスパーティシペーションをしているアピールをするには最低2回発言することが重要だと思う。2回発言する学生の人数は1回に比べてぐっと減るので、クラスメートにも教授にも存在を強く印象付けることができると思う。ただ、肝心の内容については知っている答を言うだけのもので、素晴らしいと言えるものではなかった。英語が流暢な学生は意見を求める質問に対して考えを述べていたので、その点は大きな差がある。

B200の授業の後、Eメールでケーススタディのグループが発表された。名前を見ると皆ネイティブの学生のようだ。水曜日にいきなりケースのレビューがあるので、早速明日ミーティングをすることにした。グループワークが始まると自分のペースで勉強する時間が減るので、これから忙しくなると思う。
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FletcherのOffice of Career Service (OCS)は、Fletcherの学生の就職活動に関する支援を全面的に行っている部門。OCSは学生に対し、Professional Development Program (PDP)と呼ばれる全体向けのセッション、Inside FletchderFletcher Career Centralと呼ばれるイントラネットによる情報提供、企業・機関の説明会やワークショップ等の個別セッションの機会を設けている。まだ大学院のコースが始まって3週間程度だが、自分はOCSが提供してくれるサービスにとても満足している。今回はその詳細について書いておきたい。

Professional Development Program (PDP)
OCSは、1年生に対してProfessional Development Program (PDP)という秋学期・毎週金曜日9:00-10:30の時間帯に行われる全9回のセッションに参加することを義務付けている。社費・公費留学の学生が免除を申請して受理された場合以外は、全員が全講座に出席しなければならない。大学院の評価は卒業生の就職状況に大きく左右されるので、大学院側は学生の参加回数に対して厳しい基準を設けていて、欠席は1回までしか認められない。

学生は入学前にMBTIと呼ばれる性格診断とキャリア志向のマッチングを目的としたテストを受け、結果を受け取って自分自身の業務指向性について説明を受ける。その後実践的なプログラムとして、レジュメ作成、インタビュー、カバーレター作成等に関する訓練を実践的な形で習得する流れになっている。全体向けセッションの場合と少人数に分かれてのグループセッションの場合とがあり、作業が必要な場合は割り当てられたグループの中でセッションを受けることになる。

PDP 1 - Leveraging the Office of Career Services (OCS)
PDP 2 - Discovering Yourself
PDP 3 - Understanding Hiring Practices
PDP 4 - Marketing Yourself – Theory
PDP 5 - Marketing Yourself - Resumes
PDP 6 - Marketing Yourself - Cover Letters
PDP 7 - Professional Communications
PDP 8 - Networking
PDP 9 - Interviewing

PDPは、パワーポイントで示される情報とスタッフの説明が明快なので、とても理解しやすく面白い。参加する前は金曜日の午前中の時間をこれに取られることが恨めしく思えたのだが、3週間参加してみてそれが楽しみに変わった。少人数向けのセッションも用意されているが、この全体向けのセッションで多くを吸収できると思う。アメリカでは一般的に使われているのかもしれないが、Elevator Pitchと呼ばれる50秒間の自己アピール訓練(エレベーターに乗ってから降りるまでの間に相手に伝えたい情報を簡潔かつ明確に伝える方法)や、レジュメの構成方法等、自分の知らなかった実践的で有用な情報が数多く盛り込まれている。

Fletcher Career Central / Inside Fletcher
就職関連情報についてはFletcher Career Central、Inside Fletcherという2つのイントラネットから検索できる。Fletcher Career Centralには企業が来訪して行うインフォメーションセッション、OCSが主催するセクター別、機関別の就職活動方法に関するセッション、少人数で行われるレジュメレビュー、インタビュー訓練セッションのスケジュールが確認でき、随時申し込むことができる。レジュメをイントラネット上に登録して志望先からのインタビュー招待を受けたり、2年生の情報を検索してインターン先の紹介を受けたりすることもできる。自分も現時点でかなり活用していて、既にセクター別就職活動説明セッション、各企業・機関のインターン志望者向けセッション等に申し込んでいる。

Inside Fletcherは授業の情報、就職活動情報等を包括的にカバーしているイントラネットで、就職情報についてはCareer Serviceというカテゴリの中で検索することができる。PDPで使用されたパワーポイントの資料をダウンロードしたり、2年生が実施したインタビューセッションのレビューをビデオで閲覧したり、過去の学生が参加したインターンの情報を過去5年程度さかのぼって検索したりすることができる。個別機関の就職関連情報も各20-30ページの紹介資料で確認できるので、インターン候補先企業の採用情報を予め調べることもできる。Fletcherは卒業生ネットワークが強いと言われていて、インターン先への応募に当たっても卒業生をたどることで見つかるケースが多いそう。こういったデータベースはFletcherのネットワークを活用する上でも重要な役割を果たしていると思う。

また、イントラネット上では名刺注文シートをダウンロードすることもできる。シートに必要事項を電子ベースで書きこんだ後、プリントアウトして印刷屋に持っていく、という肝心なところでアナログなフローになっているのだが、OCSに行かずとも就職活動を自分で組み立てることができる点で、イントラネットの威力はかなり強いと思う。この3週間の間にイントラネットをすっかり気に入ってしまったので、他の学生に比べてかなり活用している。きっとインターン先選定の際にも力になってくれると思う。

OCSの評価
全体として、自分はOCSの提供する就職活動関連のサービスを高く評価している。もちろんビジネススクールや他の国際関係大学院でもこうしたサービスを提供する部門やデータベースは充実しているだろうし、Fletcherのシステムが特別にすごいとは思わない。ただ、絶対的評価として自分はFletcherの就職支援体制が気に入ったし、PDPやセッション等で提供される情報やノウハウを必死になって習得しようという気にもなっている。所属先の就職支援体制を疑ったり低く評価したりすると、本来得られるはずのものまで得ないままになってしまいそうなので、ポジティブにOCSのサービスを受けられることは、自分の就職活動において良い要素になっていると思う。
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1週間が終わり、初めて月曜から金曜までの通しでスケジュール通り授業に参加した。最初の授業で受けた刺激は若干薄らぎ、少しルーティン的な日々になった気がして寂しい気がする。意見を求められる講義でも初回のようにはうまくいかず、闇雲に課題を読むだけでなく、戦略を練って臨まないといけないと感じた。就職活動関連では、水曜日に参加を予定していた少人数のインタビューセッションが2年生不在ということでキャンセルになってしまった。こちらも少し残念な話だった。

B200 Foundations in Financial Accounting and Corporate Finance
今期履修している4科目の中でのメインはB200 Foundations in Financial Accounting and Corporate FinanceとE240 Development Economicsの2科目なのだが、今週水曜日にあった週の2回目の授業はあまり良い出来ではなかった。B200については来週から始まるケーススタディの概説とその練習に終始したのだが、300語程度の短い例文をその場で読んですぐ意見を言うというプロセスに対応できなかった。ネイティブの学生はとにかく早く読んですぐに意見を言っていたのだが、自分が途中まで読んだところで即座に手が挙がっていた。読むスピードが遅いのなら途中まで読んだ内容の中から言える意見を探して答えることも必要だと思った。手を挙げて話していた学生の意見は特に高度な内容ではなかったし、途中までの内容理解でも十分に応えられるものだった。思い切りの良さと素早く意見を頭の中でまとめる力が必要だと思った。

E240 Development Economics
E240の方はもともと講義形式なので意見を言う必要はないのだが、教授が説明を端折る部分が多いので、スライドに新しい概念や数式が出る度にたくさん手が挙がる。教授も質問には寛容で、さらっと説明した後で質問を受け付けるスタイルにしているようだ。あまりがんばって説明しないけど、分からなければ喜んで質問に答えます、という若干イージーゴーイングな性格という印象だ。自分も端折られたせいで良く分からない部分がたくさんあったのだが、敢えて質問する積極性が出せずに黙って聞いていた。説明が足りない方が悪いのだから、もう少しがめつくなって良いと思う。この授業の教授はSteven Blockという自分のAcademic Adviser、オフィスアワーに会っておきたいと思っていたのだが、授業後に行ったところ既に面談時間は埋まっていて、来週に持ち越しになった。2週間経ってまだAcademic Adviser、というもやもや感があるので、早く話をして気持ちをすっきりさせておきたい。

OCS Work Shop
就職活動関連では、Office of Career Serviceが主催している少人数のインタビューセッションに出る予定だったのだが、こちらは本来対象になっている2年生が1人も申し込まなかったということでキャンセルになってしまった。前日にはリマインダーメールが来ていたので時間通りにCareer Service Officeにいったのだが、ドアを開けるとアシスタントの若い女の人が座っていて、キャンセルになったことを告げられた。1年生には金曜日の午前中に実施されている全体向けセッションでインタビュー対策の講義をするので、そちらに出てから申し込むようにとのことだった。実際金曜日のセッションでは詳しくインタビュー対策の説明があったし、2週間後のセッションでは前回少人数セッションに参加したレジュメのレビューに関する説明も行われるとのこと。Private Sector Internship Panelというセッションと少人数のインタビューセッションが重なっていて、渋々Internship Panelをあきらめて登録したので、キャンセルするならもっと早く伝えてくれれば良かったのにと思った。

ただ、毎週金曜日に行われる1年生を対象としたProfessional Development Program (PDP)の内容はよかった。限られたインタビュー時間の中でどのように自分を売り込むかという主題で、Elevator Pitchと呼ばれる1分間以内の自己紹介方法について講義を受け、近くに座っている学生と一緒に練習した。Fletcherの就職用ウェブサイトに掲載されている「インタビュー対策 Before After」も参考として見せられたのだが、前後であまりにも違っていて驚いた。練習しなければこんなにひどい印象が面接相手に伝わるというメッセージが痛いほど理解できたので、とても参考になったと思う。

金曜日の授業の後は、月曜日に受けたレジュメレビューセッションの指摘事項と、そこで配られたPDPのレジュメ作成マニュアルを参考にして、自分のレジュメを白紙の状態から再度作成した。授業の課題と違って自分自身を直接表現するものなので、出来上がった物を見ると気分が良かった。嬉しくて、思わず図書館にいた同級生やルームメイトに見せてしまった。
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月曜日の昼の時間に開催されたResume Review Sessionという少人数のワークショップに参加してきた。ワークショップはOffice of Career Service (OCS)というFletcherの就職支援部門が定期的に開催しているもので、6人限定での履歴書のレビューやインタビュートレーニング、ワシントンDCやニューヨークへのキャリアトリップ、企業、政府機関の学内インフォメーションセッション等を実施してくれる。OCSは学生に対してとても真摯に手厚いサービスを提供してくれていて、今回のセッションもとても有意義だった。

今日のResume Review Sessionは12時30から13時45分のセッションだったので、12時20分頃にOCSのミーティングルームに入った。部屋は8人がぎりぎり座れる小さいもので、少人数のワークショップ専用という感じだった。9月に入って最初のセッションということもあってか、参加したのは自分を含む3人で、1人は2年生、自分を含むもう2人は1年生という構成だった。セッションはOCSのディレクターとOCSを手伝っている2年生の学生が仕切る形で、それぞれが持参したレジュメを読んで意見を言い合うというものだった。

2年生のレジュメは、既にインターンへの出願をして働いた経験があるということもあって、かなり洗練された内容だった。ディレクターも主催者側の2年生も、テクニカルな内容を指摘しただけで、ほぼ完璧だった。自分のものと比べてあまりにできが良いので、恥ずかしくなってほとんど何も指摘できなかった。レジュメのフォーマットもさることながら、内容も素晴らしかった。FletcherでのGPAも高いし、インターンも国務省のナイロビオフィスで憲法採択の国民投票に関わったというグレードの高いものだった。Fletcherで書いたと思われる数多くの論文をPublicationsの欄に書いていて、アカデミックな素養のアピールも十分だった。Education、Publicationsといった欄はビジネススクールの学生があまり触れないFletcher特有の強調点だと思う。出願先によって内容を変える必要があるが、官庁や国際機関への出願ではこういったフォーマットになるのかと感心した。

1年生の方のレジュメも素晴らしい内容だったが、まだFletcherでの経験がなかったり、OCSによるレジュメの指導が行われる前だったりということで、少し粗い内容だった。少し箇条書き的な部分が多かったり、体裁があまり洗練されていなかったりと、もう少し手を加えても良さそうだった。本人もそれを承知していたらしく、このセッションで指摘された内容を素直に反映したいと言っていた。こちらの方は自分でも思いつくところがいくつかあったので、自分の内容がひどいことを棚に上げていくつか言ってみた。

自分のレジュメだが、これは3人の中で一番ひどい内容だった。1枚バージョンと3枚バージョンをいつも手元に持っているのだが、さすがに3枚は長いと思って出来の悪い1枚バージョンを持って行ってしまったこともまずかった。フォーマットの粗さを指摘され、内容についても主に職歴欄で多くの指摘を受けた。職歴の中で言われたのは、業務内容が会社として行ったことの説明になっていて、自分が個々の案件にどう関わったのかが書かれていないというもの。会社は出願者自身の能力や人柄を見たいのだから、案件の大きさではなくチームの中での自分の関わりや業務内容について書くべきたという指摘だった。これは的を射た重要な変更点だと思う。リーディングや課題に既に追われていてなかなかレジュメに気を配ることができないが、週末等に時間を作って書き直すようにしたい。レジュメにメモした内容だけでは不十分なので、言われたことを忘れないうちに。

1人1人の学生に対して就職活動に関するリソースを提供してくれる点は1学年200人という規模で、学生と大学院との距離が近いFletcherの魅力だと思う。もちろん他の国際関係大学院も同様のセクションが親身に学生と接しているだろうし、ビジネススクール等は民間企業への就職を前提とする学生が多数いるので、それぞれに利点を持っていると思う。ただ、絶対的評価という意味において、FletcherのOCSによるサービスは素晴らしいと思う。1年生の必修になっているProfessional Development Program (PDP)も良く練られたプログラムだし、Fletcher Career Centralというインターン・就職活動用のデータベースもかなり有用だ。これらの詳細についても、分量を割いて別途詳しく書きたい。
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水曜日に始まった授業は月曜日から全て2回目に入った。アメリカの大学院で受ける初めての授業なので少し緊張したが、授業の理解度や発言を含めて何とかなったと思う。月曜日に受けたのは、月、水で予定されているE240 Development EconomicsとB200 Foundations in Financial Accounting and Corporate Finance。E240は講義形式、B200はビジネススクール式の参加型授業だったので、それぞれに性質は違うのだが、どちらも面白い内容だったと思う。

E240は自分のAcademic Advisorに指定されているSteven Blockという教授の授業。農業が専門の先生なのだが、Development Economicsの講義は専攻の必修科目ということもあって、かなり一般化された内容で授業が組まれていた。農業とあまり関わりのない自分にとってはありがたい。今日は購買力平価による各国の経済力測定の限界、ジニ係数を用いた富の分配の測定方法といった内容だった。教授が冗談を交えたスライドとして、Economist誌が毎年出しているビックマックやスターバックスのトールラテの値段を用いた購買力平価による発展度ランキングを見せたのだが、何人かの学生がその測定方法に疑義を唱える発言をしていた。日本人としては冗談として流して次行こうぜという感じだったのだが、皆かなり食い付いていた。Dual Degreeの提携校になっているビジネススクールから来た学生が、「Fletcherの方が前にいたビジネススクールの学生より真面目」と言っていたのだが、その通りだと思った。

授業の後半にギニ係数に関する質問を教授が受け付けていたので、最初だしちょっと練習してみようと思って質問してみた。サマースクールでは早口で一語一語をきちんと発音しないと注意されていたので、ゆっくり大きい声で話すようにした。無理なく通じたようで、教授は丁寧に答えてくれた。質問一つするにも決心のいる度胸のなさが嫌だが、自信は少し付いた。教授が自分の名前の読み方に不安があったらしく、こちらに聞きながら何度も発音したので、名前を覚えてもらえたかもしれない。出席していた学生も、教授があまりに何度も自分の名前を確認したので、自分が履修していることを大教室の中でも認識してくれたようだ。寮に住んでいるギリシャ人が授業の後に「Nice class!」と声をかけてくれた。

B200は会計とコーポレートファイナンスについて学ぶ、ビジネススクールの1年生が履修するようなディスカッション形式の授業。先生はウォートン出身でフランスのHECで教えていたLawrent Jacqueという老練の教授。早速教科書の第1章に沿って授業が進められ、事あるごとに学生側に質問が投げかけられた。多くの学生はファイナンスのバックグラウンドがないので、手を挙げて話す学生は多くなかったと思う。フィリピン系アメリカ人の学生が少し予備知識を持っていそうという感じだったが、それ以外の人は会計にもコーポレートファイナンスにも初めて触れるのだと思う。第1回のイントロダクションの授業で、教授が「ビジネススクールに比べるとFletcherは謙虚でおとなしい」と言っていたが、学生の性格に加えてバックグラウンドの違いも影響している気がする。

授業内容はまだ導入部分だったし、過去に勉強したことのある内容だったので、あまり無理なく付いていくことができた。発言も2回してみたが、教授が求めていた答えからはちょっと外れていて残念だった。リーディングの内容をその場で思い出して、質問に対して即座に的確な答えを返すというのはなかなか大変なことだと思う。いくらリーディングを一生懸命やっても成果に結びつくことは稀な気がする。ただ、そうも言っていられないので、与えられたリーディングぐらいはしっかり読んで授業に臨もうと思う。クラスパーティシペーションの配点は20%以下だが、これから受ける授業のために自信を付けるという目的でやりたい。
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Principles of Economics

N. Gregory Mankiw / South-Western Pub

 ノーベル賞経済学者Gregory Mankiwによる経済学の入門書。需要供給曲線、労働、モノポリー、為替レート、国家収支等について、マクロ・ミクロ経済を学ぶ前の学生が理解できるよう書かれている。マクロ・ミクロ経済の詳細には触れていないため、経済学入門と題されるような初歩的講義で利用される教科書と考えるのが正しいと思う。

 本書は800ページを超える内容だが、説明の多くは新聞記事の抜粋や、スポーツ選手、俳優等学生に馴染みの深い事例を交えたカジュアルな内容に割かれていて、分量並みの知識量が盛り込まれている訳ではない。全くの初歩から経済学を学ぶ学部の1年生等には適した教科書だとは思うが、経済学の勉強を更に深めるための土台としては、内容として物足りなさを感じる。冗長な具体例も、かえって端的に全体像を掴みたいと考える読者の意向を阻害するものであるように思える。

 価格面でも定価約230ドルと、内容に比して高めである。同等かそれ以上の知識を得るのであれば、証券アナリスト一次試験の「経済」の対策本等の方が、よほど安価で有用な内容が盛り込まれている。大学院入学時に受験した経済学入門科目の履修免除適性試験の対策として利用したが、時間を割いたなりの学習効果は薄かった。英語の教材を利用するにしても、ソフトカバーでより分量の少ない入門書の方が、絶対的な質という意味でも、コストパフォーマンスという意味でも優れていると思う。

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by ubuntuk | 2010-09-13 14:38 | 書評
Blakeley Hallに住み始めてからほぼ毎日テニスをしている。テニスコートがFletcherのすぐ裏にあって便利だというのが主な理由だと思う。コートに行くとほぼ確実にFletcherの学生がいて、皆かなり熱心にやっている。テニスはサッカーと同じくらい世界共通のスポーツなようで、出身国に関わらず上手い人がたくさんいる。

自分は完全にビギナーだが、2週間飽きもせずテニスをやってきたせいで、かなり上手くなってきた。全然興味がなかったのにやってみると面白みが分かって、上達することが楽しいと感じている。きちんとしたコーチに習えばもっと上手くなると思うのだが、メインはもちろん勉強なので、寮生と息抜きにやる感じで十分だとも思う。授業の1週目は特に課題もなかったので、かなりやりこんでしまった。来週からはそうもいかなくなると思うので、ちょくちょく参加する感じに留めておかないといけない。
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今朝DeanのStephen Bosworth名で全校宛にHonor Code Violationに関するレターが届いた。Honor Codeとは学術論文の著作権侵害や試験のカンニング等を防ぐためのルールのことで、Fletcherが規定を定め、規定違反があった場合には委員会で審議がなされることになっている。レターの内容は不当な引用を多数行った修士論文の執筆者1名と、期末試験で不正行為を行った学生2名に関するものだった。

修士論文の執筆者はPlagiarismと呼ばれる不当引用を行ったとして修士論文の単位を剥奪されたとのこと。通常APA Styleという論文執筆のルールに基づいた引用元明記を行っていれば問題ないのだが、この学生の論文はそれをしていなかったのだと思う。大学院では修士論文だけでなく小規模なリサーチペーパーを数多く書かされるので、特に英語の論文執筆に慣れていない自分などは気を付けないといけない。委員会は学生が論文指導の授業を履修した上で、別の指導教授の元で改めて修士論文を執筆すれば単位を与えると判断したとのことで、退学に至らず良かったと思う。

もう1つは、学生2人が期末試験時間中にコミュニケーションを取っていたというカンニングのケース。こちらについても、カンニングをした履修科目の単位が剥奪される措置に留められたとのこと。大学院来てまでカンニングするのはさすがにひどいと思うが、こちらも退学処分のような重い措置にはならず良かったと思う。

カンニングはさすがにしないとしても、Plagiarismについては悪意がない中でも簡単に抵触しそうな気がする。一方で、これはサッカーで手を使ってルールを知らなかったと抗弁するようなものだと思う。学術論文を書くのであれば、とにかくルールをきちんと把握して、それを順守しないといけない。
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履修科目を決めたので、各授業が指定する教科書を大学のBook Storeで買ってきた。予め覚悟はしていたのだが、教科書の単価が日本と比べ物にならないくらい高い。必ず買わなければならないRequired Readingに限定して買うようにしたのだが、それでも2科目分で$500かかった。あまりに高かったので、まだ授業を受けていないD220 International Negotiationの教科書3点は、最初の授業に出てから必要度を見極めて買うことにした。

Usedも取り扱っているが、日本の古本ほど安くないので、あまり利用価値はない。自動車にしても、本にしても、アメリカでは新品と中古の価値の差が驚くほど小さい。日本の感覚で言えば一度封を説いたものは価値が激減するが、こちらでは新品かそうでないかは特に大きな問題ではないらしい。車については、特に日本車は長持ちするという認識が中古車市場で共有されているようで、5年使った元値$20,000の車でも、売値で$7,000ぐらいの価値を持っていたりする。耐用年数を10年とすれば確かに定額法で$10,000の残存価値があることになるが、日本では確実に時価が簿価を下回ることになるはずだ。本にしても、車にしても、こちらでは減価償却の概念が市場価値と大方一致している。日本で出国前に売り払った本の売値がBook Offで4万円程度だったことを考えると少し寂しいが、きれいに使えば高値で教科書を売ることもできるので、買値と売値の間のネット支出額を抑えるようにしたい。

アメリカの大学院は授業料が高いので、全投資に占める教科書代の割合は微々たるものだとは思う。だが、やはり銀行口座からの振込というバーチャルな形でなく、デビットカードにサインしてレシートをもらってという普通の買い物手続きの中で$500の出費を体験すると、精神的な痛手を感じる。Social Listという学生間のネットワークメーリングリストに毎日10件程度「Exxxの教科書、$70で買いませんか?」というメールが来るのもを分かる気がする。$140の古本1冊を$70で売りつけるなんて非人道的な、、、と最初は思っていたのだが、この価格は学内のスタンダードのようだ。自分もきっと来年はBook StoreやSocial Listで本売りに精を出しているのだと思う。
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秋学期の履修科目を決めて木曜日に履修登録した。履修単位の上限は4.5単位だが、年間8単位という制限もあるので、4単位分登録することにした。科目はE210m Quantitative Methods、E211m Micro Economics、D220 Process of International Negotiation、E240 Development Economics、B200 Foundations in Financial Accounting and Corporate Financeの5つ。Fletcherでは2つの専攻を選択してそれぞれが求める履修科目を修了しなければならないので、最初の学期は先ずそれを満たすよう科目を組まなければならない。

E210m Quantitative Methods Module (0.5単位)
経済数学の授業。微分を中心に経済学で必要な数学の知識を得られるようにするもので、Development Economics専攻の必修科目になっている。数学の適性試験に通過していれば履修する必要はなかったのだが、あいにく勉強した内容を試験に活かすことができず落ちてしまったので、真正面から授業を受けて単位を取ることにした。科目のE210mというのは、EIBという経済・国際ビジネスコースのModule科目を指す。Moduleとは半期の授業という意味で、秋学期の前半で終了するため週3回授業が行われるスケジュールになっている。教授はMenegottoというTuftsの経済学部の先生で、経済学が専門ではないFletcherの学生のために初歩的な内容を教えている。前学期の評価は高かったし、2回出てみた授業の内容も分かりやすかったので、良い授業という印象。

E211m Microeconomics Module (0.5単位)
E210mと同じ半期のコースで、こちらもDevelopment Economics専攻の必修科目の1つになっている。実際はEconometricsという本物の経済数学の授業とどちらかを選べば良いのだが、さすがにそちらは自信がないのでMicroeconomicsを取ることにした。教授はE210mと同じMenegottoというブラジル人の先生。E210mに比べて何故か前学期の評価が低いのが気になるが、何分必修なので、取らざるを得ない。

E240 Development Economics (1単位)
受験前から取りたいと思っていた開発経済の授業。E201 Introduction to Economics Theoryという経済学入門の授業を先に取っていることが前提なのだが、自分を含む多くの学生は経済学の適性試験にパスしているので、最初の学期から履修できる。教授はSteven Blockという先生で、自分のAcademic Advisorでもある。Academic Advisorは入学前に希望する教授を3人挙げて、オリエンテーションの最初に配られるファイルに書かれている教授名で確認する形になっている。ほとんどの学生は第一希望の教授が割り当てられていた。オリエンテーション中のAdvisorとの面談枠は既に埋まっていて話をすることができなったのだが、最初の学期に授業を取るので、Office Hourを利用して早めに会いに行くことにしたい。授業にはまだ出ていないのだが、Syllabusで見る限りは開発経済全般を国連や世銀の事例を絡めて履修できる内容になっている。教授の専門が農業なので若干心配だったが、国連の業務や開発金融の分野にも触れる内容になっているようなので良かった。あいにく授業の評価はあまり良くないのだが、経済学だし、何か刺激を受けるというよりは淡々と知っておくべきことを学ぶという形で、変に期待し過ぎず受講していくことにしたい。

D220 Process of International Negotiation (1単位)
多くの学生が履修する交渉の授業で、外交やビジネスを専攻する学生の必修科目になっている。DというのはDemocracy、外交科目の1つという意味で、国際交渉に必要なスキルを得るための授業と位置付けられている。交渉の授業がDemocracyのフィールドに入っているのは外交大学院のFletcherらしいと思う。この授業、実はあまり興味がないのだが、International Finance & BankingのCertificateの指定科目になっているので、取っておくことにした。授業は大人数で行われ、月曜日に全体の授業、水、木曜日に5つのグループに分かれての授業を受ける形式になっている。グループ別の授業では教授が違うが、どの教授が割り当てられるかは学校側の振り分けによる。評価の良いBabbitという先生の授業を受けたいのだが、これは運任せといったところ。

B200 Foundations in Financial Accounting and Corporate Finance (1単位)
会計、コーポレートファイナンスの基礎授業で、MIBやビジネス専攻の学生の必修になっている。専攻の1つにしたInternational Business Relationsの必修科目になっているので、MIBの学生に交じって履修することにした。BはEIBの中のBusiness科目という意味で、2の後に00という小さい数字が続いているのはそのフィールドの基礎科目になっていることを指す。Eの場合はE201 Introduction to Economic Theoryが基礎科目。教授はLaurent Jacqueというフランス人の先生で、フランスのビジネススクールHECで教えた経歴を持っている。内容はほとんどビジネススクールのものと同じで、ハーバードビジネススクールのケースブックを使ってグループワークやディスカッションを行う形式になっている。本当はビジネススクール的授業はあまり好きではないのだが、これを履修しないと専攻の修了が認められないし、興味のある他の発展的授業も履修できないので、最初の学期に取っておくことにしたい。前学期の評価は良く、大変だが得るものが多いというコメントが多かった。乗り切るのは大変そうだが、得るものが多いということなので、がんばってみることにしたい。

履修登録は全てウェブで行う形になっていて、履修科目の番号を選択して履修ボタンをただ押せば良い。履修科目を決めた後サイトに飛んでみると、10分もかからずできてしまった。学部の頃はマークシートを使っていたのだが、今の日本の大学は同じようなシステムに進化しているだろうか。履修登録のプロセスで良いと思ったのは、幾つか授業を選択しておいて、履修しないと決めたものを後からドロップできるというもの。10月8日が期限になっていたので、約3週間も考慮期間が設けられている。授業の組み合わせによりワークロードがハード過ぎた場合にも、このプロセスで調整できる。
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