カテゴリ:Jet Blueの旅 2011冬( 3 )

Pittsburgh滞在最終日となる3日目は、知人の案内で市内の博物館等の中でまだ見ていないところを総ざらいする予定だったのだが、24日ということでほとんどが閉館になっていて、結局Phipps Conservatoryという植物園だけ見ることができた。朝は9時半から開館する植物園に行き、入場料として11ドル払ったが、小さい植物園だったので30分で全館の見学が終わってしまった。体が空いたので午後に予定していたNational Aviaryという鳥園と、Carnegie Science Centerという科学館を見に出かけたのだが、どちらも閉館だったので、完全に時間を持て余してしまった。

仕方がないので別に有名でもないレストランで食事を取りつつ、24日の13時から予定されていたPittsburgh SteelersというNFLチームの試合をそこのテレビで1時間ほど観ていた。それでもボストンに戻る飛行機の時間まで5時間もあったので、空港行きのバス停近くのカフェで知人に付き合ってもらいながら時間を潰していた。この日は植物園しか見られなかったが、強いと言われているSteelersの試合をテレビ越しにでも見られたことは良かった。フットボールの試合は一度観に行ったことがあるが、寒いしボールも遠過ぎてよく見えなかった。臨場感はないが、暖かい部屋の中、テレビのアップ画面で観るのが一番良いと思う。

そんなこんなでPittsburghの旅は終わった。去年はニューヨークでずっと過ごしていたので、24-25日にこんなに不便を感じるものだとは全く知らなかった。ニューヨークではどこでも開いていた気がしたのだが、Pittsburghでは観光名所も有名なカフェも全部閉まっていて、少しがっかりだった。ボストンに帰った後はどこの店も開いていない暗黒の25日を過ごすことになったが、今日26日からはどの店も通常のスケジュールに戻ったので、何とか暮らして行けそうだ。この後は冬休み明けまでずっとボストンだ。家と大学の図書館を往復しながら、先延ばしにしたE243のペーパーと修士論文の作成に明け暮れることになる。長い間休んでいたランニングも冬休み中は続けておかないといけないので、地味に何かと忙しい。

Carnegie Science Center
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National Aviary
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Heinz Field (Pittsburgh Steelers本拠地)
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Pittsburgh滞在2日目は、Carnegie Mellon University (CMU)University of PittsburghCarnegie Museum of Art/Natural Historyを知人の案内で回った。今回の目的のメインは知人を訪ねることとCarnegie Mellon Universityを見て回ることだったので、知人と一緒に観光できる今日に取っておいた。

CMUは鉄鋼王CarnegieとBank of New York Mellonで名前が知られるMellon財閥の資金によって建てられた大学で、コンピューターサイエンス関連の分野で全米トップにランクされている。大学院のプログラムはほとんどが理系で、コンピューターサイエンス、数学、統計学等の分野で占められている。分野が特化されているため大学全体の規模はそれほど大きくなく、敷地面積はTuftsと同程度だったように思う。建物群はクリーム色の壁と緑色の窓枠で統一されていて、とても落ち着いた色合いだった。一方でビル・ゲイツが寄贈したというコンピューターサイエンスの建物だけは真っ黒に塗られた非対称の設計になっていて、大学の敷地の中で異彩を放っていた。下品な設計だと感じたのだが、人の大学をけなすのは良くないと黙っていたところ、案内してくれた知人も「この建物に渡る橋は夜になるとグロテスクな虹色で光る」と言っていたので、自分も「大学全体の雰囲気は好きだが、この建物のギラついた感じはあまり好きでない。」と正直に感想を述べた。

CMUを見学した後は、近くにあるUniversity of Pittsburgh(Pitts)へ向かった。こちらは1787年に設立された非常に古い大学で、メインの建物は歴史的建造物としての価値もあるそう。古い造りながら38階建ての高層ビルになっていて、世界一高い場所で授業が行われる大学としてギネス認定されているそうだ。建物の1階は聖堂になっていて、そちらの趣もとても良かった。地方大学の中でもランクの高いところらしく、歴史と由緒のある良い大学だと感じた。Pittsは国際関係大学院を持っていて、Fletcherの卒業生が就職するようなところに毎年学生を送り込んでいる。一度世界銀行の日本人向けウェブサイトで、世界銀行のヤングプロフェッショナルプログラムに合格したPittsのPhD卒の日本人の紹介ページを見たことがある。また、東京で国際関係大学院のインフォメーションセッションがあった際にPittsの国際関係大学院から国際協力銀行出身の教授が来ていた。自分の前職の先輩と同じ出身行で知り合いだということだったので、その教授の名刺を先輩社員に渡したことがある。

両大学を見学した後はFrank Lloyd Wrightが設計した落水荘(Fallingwater)を見るため、知人の運転で1時間半かけて現地へ車で行ったのだが、クリスマス休暇中で建物が見られるところまで入ることができなかった。休みであることは事前にウェブサイトで見て確認していたのだが、外観だけでも見られればと思い、向かってみたのだった。結局落水荘のはるか手前に車の通行を遮断する柵が立ちふさがっていて、建物のはるか手前でストップさせられる状態だった。

あきらめて元来た道を戻り、余った時間を使ってCarnegie Museum of Art/Natural Historyに行った。このMuseumは美術館と自然史博物館が同じ建物に入っていて、料金を払うと両方を見られるようになっていた。建物はとても大きいので、2つのMuseumを合わせても十分多くの展示物が入る規模だった。展示内容は他の州にある大きな美術館、博物館と大きく変わらなかったが、Pittsburgh出身の黒人の写真家の特別展示が行われていて、興味深かった。1960年代を中心に活躍した写真家のようで、その頃の写真が小さいサイズで壁一面に展示されていた。大きい写真がポツポツとあるよりは、数を見られる方が自分には嬉しい。一方で別のスペースには代表的な作品をスライドショーで大画面に映し出す展示も行っていて、バランスが良かったように思う。作品のほとんどはPittsburghs在住の黒人の日常生活を映したもので、世の中の主流でない世界が克明に描写されていることにとても価値があると感じた。

夕食後は知人に車でDuquesne Incrineという夜景が一望できるケーブルカーの乗り場へ連れて行ってもらった。昔鉄鋼が栄えていた頃に使っていたトロッコの路線を観光用に改造して使っているものだそうだ。そこから見た夜景はとてもきれいで、いい思い出になった。景色を見るのにとても良いスポットなので、カップルや家族連れがたくさん来ていた。自分と知人がそこで景色について語るのはとても不自然だったので、写真を撮った後はさっさとトロッコの乗り場に戻り、Inclineの歴史が紹介された展示物を見ていた。

CMU Tepper Business School
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CMU中心部
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Pitts
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Pitts最上階から見たCMU
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Duquesne Incline展望台から見た夜景
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試験とペーパーの作成に目処が付き、今日からPennsylvania州にあるPittsburghという街に旅行に来ている。本当はアムトラックで来たかったのだが、料金面でも時間面でも格安航空会社のJet Blueの方がメリットが大きかったので、今回は飛行機で来た。旅行とは言っても修士論文の執筆や金銭面での制約があるので、今回は2泊3日だけの旅だ。Pittsburghは日本の中学で社会科で習ったとおり、鉄鋼王カーネギーが所有したUS Steelによって栄えた鉄鋼都市。財を成したカーネギーにより建てられた数々の美術館・博物館と、大都市にはほぼ必ずある4大スポーツチームのスタジアム等がある。街の規模やスポーツに対する市民の思い入れは、ボストンによく似ている。今日は午前9時頃に空港に到着し、市内までバスに乗って移動した後、10時頃から観光した。

最初に行ったのはAndy Warhol Museum。キャンベルのスープ缶、ハインツのトマト缶、マリリン・モンロー(昨日Andy Warholの話をしたときにFletcherの同期がWarholと言えば、と挙げたもの)等の作品が有名な、Commercial Artsの大家。作品はあまり理解できないものが多かったのだが、7階建ての美術館の1階にある本品の生立ちを紹介するコーナーでは、Pittsburghで育ったWarholの幼少期や青年期の人となりや活動に関する説明が展示されていて、興味深かった。本人は9歳でカメラを使い始め、写真や映像から芸術の世界に入っていったそう。普通の画家とは違い、現実に根ざしたCommercial Artsの世界を作り上げた作家ならではのバックグラウンドだと思う。絵の方は残念ながらあまり感動を覚えなかったので、2-7階はさっさとすっ飛ばして出てきてしまった。いつも絵に興味がないと知っていながら、旅先で美術館に入って後悔する。多分画家の伝記でも読んでいる方が性に合っているのだと思う。一番目からうろこだったのは、ハインツがWarholの作品にフィーチャーされているのは、同社がPittsburgh本拠だからということらしいこと。

Warhol美術館をさっさと退散した後は、桑田が在籍したことのあるPittsburgh Piratesのスタジアムへ歩いて行った。美術館からとても近く、3分ぐらい歩くと着いた。美術館を早く出過ぎてグッズショップなどは全く開いていなかったので、しばらく時間を潰してから店内に入り、グッズを見て回った。色々面白そうなものはあったのだが、敢えてPiratesのグッズを買う理由が自分には全くないので、見るだけにしておいた。せめて桑田のグッズでもあれば別だったのだが、本人はとうに退団しているし、Piratesでグッズが作られるほど活動期間が長くなかったので、当然だとは思う。あきらめて帰ろうと球場の脇を壁伝いに歩いていたところ、貼り出された選手のパネルの中にTABATAと書かれたものを見つけた。桑田に続いて日本人がPiratesで活動しているのかと嬉しくなって見てみると、中米系の外国人だった。"田畑/田端"だと思ったのに、ローマ字が同姓になっているだけのタバータという選手だった。

小さいがっかりを覚えた後、Smithonian加盟のHeinz History Centerの中に入っているSports Museumというところに行った。ここはPittsburghに関わるスポーツの歴史が総ざらいされる形で展示が施されていて、今日行った3ヵ所の中で一番面白かった。展示の中心はアメリカンフットボールや野球といったメジャーなプロスポーツだったが、ゴルフやレガッタ等、あまりアメリカのスポーツ関連の博物館に登場しなそうなスポーツも十分なスペースを取って紹介されていた。プロスポーツだけでなく、地元Auckland大学の女子バスケットボールの歴史なども展示されていて、地元の人にとってはより興味をそそられるんじゃないかと思う。この博物館の建物は色々な博物館の集合対となっていて、Sports Museum以外にもPittsburghの歴史を展示したスペースや、アメリカ史そのものについて展示したスペースがあった。Pittsburghの歴史に関する展示はここでしか観られないと思ったので、Sports Museumの後に見て回った。

Andy Warhol Museum外観
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PNC Park(Pittsburgh Pirates本拠地)
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PNC Park 入口前銅像
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田畑ならぬタバータ
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Heinz History Center
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Heinzの本社らしき建物
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