映画評: ① マイバックページ

マイ・バック・ページ [DVD]

バンダイビジュアル

70年安保に関わる学生運動が東大安田講堂鎮圧により完全に下火となった1970年前後の学生運動家と、それを追うジャーナリストの行動を中心に描いている。時代背景を映像を通じて鮮明に理解できたことは価値があった。一方で、自分の思想を貫くことができず、逮捕されるや否や身内や関係者を簡単に売ってしまう梅山の人物像にあまりにも失望してしまい、倦怠感だけが残った。未熟な精神を持った学生がにわかに学生運動に憧れるも、現実には組織を統率して理想を実行に映すだけの覚悟も責任感もない、というドキュメンタリー的な意味における描写としては興味深かった。ドラマとしての爽快感や臨場感、哲学的示唆といった意味においては物足りない。

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