Fletcher Class Day

今日はFletcher Class Day Ceremonyという卒業式の前日に行うイベントの日だった。内容は1、2年生の成績優秀者、最優秀博士論文受賞者に対する賞の授与、ゲストスピーカーによる講演、Dean's MedalというFletcherから関連分野の功労者に対するメダルの授与と講演等だった。

Remarks by Professor Jenny Aker
最初の講演ではJenny Akerという計量経済学の教授によるスピーチがあった。正式なスケジュールではFletcherの卒業生の代表者が講演することになっていたのだが、本人が急遽式典に参加できなくなったとのことで、代打でこの教授によるスピーチが行われることになったそうだ。教授はUC BerkeleyでPh.D.を取得したのだが、MasterがFletcherということで、卒業生にとってとても親近感のある人物だ。そういう意味では代打として適任以上の役割を果たしたと思う。スピーチの冒頭では、「金曜日の午後に学長から電話をもらって急遽スピーチすることになった。私がここに呼ばれたのは名字がAから始まり、教職員リストの一番最初にあって片っ端から掛ける中の1番目だったからだろう。」という話をし、学生の笑いを誘っていた。そういう事情はあるにせよ、スピーチの内容は今日の講演者の中で一番良かったと思う。教授はUC Berkeleyの博士課程に移る前の経験にフォーカスを当て、「博士課程に移ってからはフィールドと切り離されているが、自分もFletcherを出た後はNGO等の仕事でフィールドに出て仕事をしていた。皆さんが受け取る卒業証書には同じことが書かれているが、今後社会に出て行う仕事は皆多様だ。今、自分の周囲の学生を見渡し、多様な卒業生達と今後も繋がっていってほしい。」と話した。Fletcher卒業生の立場として語ってくれたことで、とても身にしみる内容になっていた。教授のスピーチが終わった後、学生による長いスタンディングオベーションがあった。

Edward R. Murrow Award of Public Diplomacy
次の講演者は、Public Diplomacyの賞をFletcherから受けた、米国国務省アフリカ局の公共外交部門に所属するDavid Bruce Whartonという人で、卒業して社会生活を送っていく上で大切なことは2点あると言った。そのうちの1点は感謝で、Gratitudeの気持ちを持つことは何物にも代え難く重要だと言っていた。自分もこれは本当だと思う。感謝の気持ちを常に持ち、持つだけでなくそれを具体的に相手に伝えることが重要だと思う。卒業生の視点に立ち、意味ある言葉を投げかけようという意図が伝わり、良いスピーチだと感じた。

Prizes to Outstanding Students
2人のスピーチが終わったところで、1年生と2年生の成績優秀者に対する表彰が行われた。1年生は1名、2年生は2名が受賞者だったが、顔と名前を知っていたのは2年生2名のうちの片方だけだった。もう片方は、多分外交や政治等、自分にあまり馴染みのない分野を専攻していた学生だったのだと思う。知っていた方の2年生は、大学からアメリカで教育を受けたドイツ人の女の学生だった。できれば自分がよく知っているFinanceのクラスでTAをやっていた学生に取ってもらいたかったが、一つB+を取っちゃったし、A-もあるから駄目だよと学期終了後に言っていた。1学年は200人いるので、自分がよく知っている学生が受賞できるとは限らないのは仕方ないことだが、あまり馴染みのない学生の受賞だったので、自分としては少し残念だった。

Dean's Medal
Class Day Ceremonyの最後は、Dean's Medalの授賞式と受賞者によるスピーチが行われた。今年度の受賞者はアメリカ外交評議会議長のRichard Haassという人。自分はこの人を良く知らなかったのだが、周囲の人に聞くと、外交界ではとても有名な人物のようだ。スピーチの内容は、米国が今後世界でプレゼンスを発揮していくために必要なことに関するものだった。Haass氏は米国に必要なものとして経済、教育等の3点を挙げ、それぞれに説明していた。教育については、アメリカの大学教育は世界でも有数のレベルにあるが、高校までの12年間はひどいものであると言っていた。日本の教育は高校までは素晴らしいが、大学で失速するという認識が共有されているが、米国でも同様に初等中等教育が危惧されていることを認識し、興味深く感じた。教育に関する問題意識という点は面白く感じたが、スピーチの内容を総合すると、あまり良いものではなかったように思う。Fletcherという様々な国籍の学生が在籍する場で、敢えて米国の世界における地位について熱心に語るのは独善的だったし、スピーチの中に卒業生に向けての言葉が一切入っていなかったことも興味を失わせた。卒業式の場で、しかもFletcherの卒業式の場で行うスピーチではなかったように思う。

Fletcher Class Day
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by UbuntuK | 2012-05-20 04:49 | 卒業式
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