2012年春学期 成績

2012年春学期の成績が今日全て出揃った。心配していたB225 Corporate Finance and Banking: A Comparative East Asian Perspectiveも、教授が日曜の夜に全員のペーパーを読み終え、成績を深夜にポストしてくれた。これでようやく成績表上に必要な情報が揃い、正式に卒業できる。今学期の成績はこれまでで一番良かった。ライティングに慣れてきたというのもあるが、一番大きかったのは、ろくな成績が取れていなかった開発経済専攻の必修科目と、International Finance and Bankingの必修科目になっていた法律科目を今学期は履修する必要がなかったという点だ。あまり悪い評価にならないと周囲の評判から知っている政策系科目2つとファイナンス系科目2つの構成だったので、学期中ある程度気が楽で、結果もある程度予想した通りになった。今学期の成績のGPAは3.81で、2年間を通じてのGPAは3.55になった。最初の学期のGPAが3.38とあまりに悪く、残り3学期間勉強していくことに対して憂鬱になっていたのだが、最後には挽回して、全体としてそこそこの成績に収められたので良かった。

ただ、Fletcherの成績評価はほぼB以上しか付かないので、最終成績は相対的に決して良いものではない。Ph.D.に進みたいという願望は元々持っていないが、FletcherのPh.D.に進むには最低3.6のGPAが必要だそうなので、そちらの可能性は自動的に消滅した。そういう意味で、3.55というGPAは学内でも対してすごい成績ではないのだと思う。これは余談だが、3.55というGPAは奇しくも学部生時代の成績と同じだった。GPAの表記は小数点以下第一位までになっている場合が多いので、3.55というGPAは3.6と表記できて得だ。学部の成績を表記する際にいつもこのメリットを享受していたので、修士のGPAでも同じくこのマジックナンバーが使えると思うと、少し嬉しい。

以下は2012年春学期の履修科目の成績と印象。

P205 Decision Making and Public Policy: A-(ニュートラル)
2枚紙のポリシーメモ3本だけという理由で履修したのだが、最後に学生8名程度のグループで行われる政策決定シミュレーションに授業外の時間をかなり取られた。教授の熱意や学生に接する姿勢、人脈を利用したゲストスピーカーの質などはとても良いのだが、空いた履修単位の穴埋めのために取った授業としては、少々重かった。政策決定シミュレーションについては低いモチベーションで臨んだので、他の学生に少し迷惑を掛けてしまったように思う。いくら穴埋めの授業で時間を割かないようコントロールするにしても、サボる量はほどほどにしておかないと周囲にも自分にも被害が及ぶことになる。少なくとも、やる気や興味がない仕事の中でいかに周囲に貢献して信頼を得るか、というテーマにおいては学びのある授業だった。

P266m Islamic World: A(比較的好き)
前半はイスラム世界のビジネスや経済について教科書と時事ニュースの解説、後半は10人程度の履修学生による個別プレゼンテーションに割かれた。週1回75分のモジュール授業で、かつプレゼンテーションに授業期間の1/3程度が割かれるので、得られた知識は少なかったように思う。良かった点は、Fletcherでは少ない個別プレゼンテーションをする機会が与えられたことと、納得のいく最終ペーパーを提出できたこと。この授業はMIB生のエリアスタディを目的として作られた授業の一つなので、意図的にプレゼンテーションの機会を設けていて、かつプレゼンと最終ペーパーのテーマをイスラム圏内の個別企業1社の分析にするよう定められている。自分は政策専攻ではなくビジネス・経済専攻なので、イスラム世界そのものではなく個別企業にフォーカスを当てた分析ができたことには価値があった。

B221 International Financial Management: A-(ニュートラル)
EIBのファイナンス科目を取り仕切るLaurent Jacqueによる授業で、B200で行うコーポレートファイナンスの発展形として、為替レートの変動を含む国際ファイナンスについて学んだ。B200に比べると教授の話が極端に理解しづらく、授業では当てられないようビクビクしていた。最初の頃は発言するよう努めていたのだが、あまり的を射た回答ができず、他の学生が答えて「これは正解だろう」と自分で思った発言も教授に却下されることが多かったので、あまり核心を捉えた受講ができていなかったのだと思う。自ら手を挙げないとコールドコールをされるのだが、正答できる確率もあまり高くなかった。試験も中間は相当できたと思っていたのに75%程度の点数で、期末も点数は分からないものの、あまり期待できるような成果ではなかった。B+も覚悟していたのだが、グループレポートがそこそこ良かったことと、恐らく期末試験がそこまで悪くなかったということで、A-がもらえたようだ。Jacque 1、2、3と呼ばれるこの教授のファイナンス科目3つは、結局オールA-という結果に終わった。せめて基礎のB200ではAを取りたかったのだが、この授業ではグループで唯一のファイナンス経験者だった自分の不慣れもあり、グループレポートの出来が悪かった。

B225 Corporate Finance and Banking: A Comparative East Asian Perspective: A(好き)
今学期一番注力した授業。日中韓を中心とするアジアの金融市場と個別企業のファイナンスについて、教授作成のプレゼンテーション資料とHBSのケースに基づいて学んだ。教授は修士取得後に中国向けのベンチャーキャピタルで働き、日本の債券市場研究でPh.D.を取得し、現在インドの金融市場に関する研究を行っているとのことで、アジアの金融市場についてとても詳しかった。ケースを通じてアジア通貨危機や中国国有企業の民営化プロセス等について理解できたことも良い経験になった。5枚のケースレポート3本と15-20枚のファイナルペーパー、授業ごとのHBSケース事前講読という課題の量は決して少なくなかったが、それぞれに学びの多いものだったので、自分自身は作業していてとても楽しかった。願わくば教授が毎回の授業で課した学術文書週3-5本程度も読めれば良かったのだが、こちらは他の授業やこの授業そのものの課題との兼ね合いから、ギブアップせざるを得なかった。最終ペーパーについては、今学期の後半はかなり時間を取ることができたので、詳細にリサーチをして納得のいくものを書くことができた。自分で会心の出来だと思って提出したレポートだったが、教授も同様に評価してくれ、メールで印象を知らせてくれたので、とても大きな励みになった。評価がA-に偏る教授で、3本の個別レポートも自分自身の印象に関わらず全てA-だったので、最終レポートで逆転してAをもらえたことがとても嬉しい。
[PR]
←menuへ