選挙

Fletcher Student Councilの選挙が先々週行われ、先週結果が出た。8人程度の候補者の中から3名の役員を選ぶのだが、方法がウェブ上で候補者の名前の欄のボタンをポチッと押すという簡素なもので、結構味気がないものだった。自分が投票した人は誰も当選しなかったのだが、結果はまあ満足なものだった。

結果が満足というのは、1年生時に生徒会役員になっていたメンバーのうち、再選を狙った2人が落選したからだ。最初の選挙は1年目の初めにあるので、まだ顔も名前も分からないうちから演説文だけを読んで投票するような形態になっていた。誰がどんな人間か分からないので、自分は寮に住んでいて顔を知っている学生に投票したのだが、結果的に当選して今回再選を狙った2人は、実は感じの悪い人間だった。

一人は寮の同じ棟に住んでいる若いドイツ人で、かなり適当な人間だった。寮では毎週日曜日に各棟が分担して共用キッチンの掃除をすることになっているのだが、その学生は「自分は料理をしないから」という理由で来ない。自分も他の学生もほとんどキッチンを使わないのだが、一応義務だと思って参加している中でさぼっているので、印象が悪かった。自分の部屋の方でも長らくドイツから来た彼女を住まわせていたり、洗面所を汚く使ったりして、寮生活は本当にマイペースという感じだった。

もう一人はDJ上がりの黒人で、ほとんどノリで生きているような学生だった。人付き合いが適当で、こちらも一般学生に比べて礼儀を欠いている。何となくDJやってた黒人というと注目を浴びるので、そういう有名人枠で最初は当選したんじゃないかと思う。自分自身こちらの学生とは多くの絡みがなかったが、あまり人に敬意を払わない人間だというのは少し話をする中で分かった気がする。

こういう適当な二人だったので、まさか再選を狙うとは思っていなかったのだが、堂々と投票リストに名前を載せていたので驚いた。そこまで生徒会に熱意があるなら1年間もう少しがんばればよかったのにと思った。当然この2人には投票したくなかったので、スリランカ出身の少し年配の学生とNATO軍にいたイギリスの学生、よく知らなかったが周りから評価の高かった女の学生に投票した。男の学生2人は両方とも人格者だったし、ぜひ当選してほしいと思って投票したが、現職に投票するぐらいならその辺の知らない学生に投票した方がましだという気持ちでさえあった。

できれば自分が投票した人に当選してほしかったが、それはかなわず、女がマジョリティを占めるFletcherらしく女の学生2名と自分の知らない男の学生1名が当選という結果になった。だが、少なくとも再選を狙った現職が両方とも落選したので、その点はとても良かったし、他の学生も同じように考えていたと分かって安心した。現職の有利を覆すほどのマイナス的印象をその2人が同級生に与えていたというのは、自分自身も他の学生も同じ考えだったようだ。

国籍を問わず、生徒会役員をやるなら曲がりなりにもパブリックな場での立ち居振る舞いは他の人より意識して良くすると思う。まして、一般学生が普通にできていることを生徒会役員候補ができないということは致命的だ。その意味で現職の2人は至らない面が多過ぎた。その空気を読めておらず、平気で再選を狙っていたことも驚きだった。実際、2年生の生徒会役員はかなり周りに気を使っていて、相手が知らない1年生でも、会うとできるだけ言葉を交わす姿勢を見せている。そういう態度を1年間同じ生徒会の中で未定ながら、全く学ばなかったことも落ち度だと感じた。

せっかく政策系の大学院なので、決意表明文を読んでウェブ投票するだけの選挙より、候補者の演説を聞いたり学生との意見交換を行う場が選挙前にあっても良いと思う。特に1年生のときは誰がどういう人間か分からずに投票しないといけないので、今回のように微妙な候補者が1年間生徒会役員をやって、レジュメに堂々とその経歴を書いてしまうようなことになる。レジュメには、できれば括弧書きで"2年生時は現職時の素行不良により落選"と書いてほしいぐらいだ。
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