アムトラックの旅 2010冬 ニューヨーク⑬
午後は国連のガイドツアーに参加してきた。国連へは大学4年生のときに行ったことがあったのだが、大学院で国際関係や開発について学び始めたところでもあるので、この機会に行ってみたくなったのだ。インターネット上で午後4時からのガイドツアーのチケットが購入できたので、3時頃に国連に到着してしばらく地下1階にあるショップ等で時間を潰した。
ショップのフロアには国連関連のグッズショップ、ブックストア、名物のその場で手紙が出せる郵便局、カフェテリアが並んでいる。グッズショップには大学のブックストアでよく見かけるチョコレートやTシャツがロゴを国連に変えて販売されていた。アメリカの大学グッズはロゴのプリントを変えればどこにでも卸せるよう汎用品化されている。日本では教科書を入れる大学のロゴ入りビニールケースをよく電車等で見かけたが、ああいったものの品揃えがより多いのがアメリカのショップだ。郵便局には絶滅危惧種の動物の写真やイラストを集めた国連オリジナルの切手が並んでいた。面白いとは思ったのだが、買おうとまでは思わなかった。子供の頃なら欲しかったに違いないのだが。
ガイドツアーは思ったよりもすごく充実していて面白かった。自分自身も前回とは比べ物にならないくらい集中してガイドの説明を聞いた。ガイドは一般的な国連の知識について説明して回ったのだが、クイズ形式で国連の加盟国数、公用語、アルファベット順に並んだ国旗群の最初の国旗が表す国等について参加者に聞いてきて、一々反応してしまった。答はそれぞれ192ヵ国、英語/フランス語/スペイン語/中国語/ロシア語/アラビア語、アフガニスタンだそう。公用語は第二次大戦の戦勝国、ヨーロッパという括りで考えるとアラビア語が出てこない。アラビア語は後で追加された言語だそう。
国連本部の概要の他にミレニアム開発計画、PKO、UNICEF等についての説明も受けたが、それぞれ大枠の話を聞いているだけの割に興味深かった。特にPKOの話はこれまで触れたことのない安全保障に関する内容だったので、純粋に関心が持てた。Fletcherで国連の活動や安全保障に関して学ぶことができるので、機会を見つけて関連する科目を履修してみたい。International Finance and BankingのCertificateを取るために履修科目ががんじがらめになってしまっているが、その中にいくつか潜り込ませることができると思う。今月後半から始まる春学期では、国連で勤務した経験を有するIan Johnstone教授によるL220 International Organizationsという科目もある。1学期に4単位しか取れないのでこれを履修してもCertificateや専攻の要件を満たせるかどうか確認が必要だが、可能であれば履修したい。もし現時点での履修が微妙なら、来年の春学期に履修する手もある。
国連本部
国連総会会議場
国連安全保障理事会会議場
国連前モニュメント