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アムトラックの旅 2010冬 ニューヨーク⑫

今日もランニングは控えた。日程が迫っている中で練習できないのは残念だが、2日前の10km走の後半の遅さを考えると、今体力を増やす努力をするよりは回復を待った方が良いと思う。十分走れないのは残念だが仕方ない。夜はニューヨークフィルハーモニックの公演に行き、帰りにわざわざ逆方向の電車に乗ってせたが屋へ行って、ラーメンと餃子を食べてきた。ここまでして足を運ばせるラーメンには魔力がある。

ニューヨークフィルハーモニックは、アッパーウェストサイドにあるリンカーンセンターで活動を行っている。リンカーンセンターはニューヨークフィルハーモニックが使用しているAvery Fisher Hallというシンフォニーホール、ジュリアード音楽院、ミュージカル施設等が入っている複合文化施設だ。ジュリアード音楽院には見学に行ってみたかったのだが、ホームページを見たところグループ見学しか受け付けていなかったので、あきらめることにした。この学校はとても有名とはいえ、他の学校に比して格別に良い立地と設備環境に恵まれた学校だと思う。

今日の公演内容は、ショパンの「ピアノ協奏曲第1番」とチャイコフスキーの「くるみ割り人形」第2幕だった。ショパンの方は、2010年のショパン国際ピアノコンクールで1位になったYulianna Avdeevaという学生奏者とニューヨークフィルとの共演だった。予習した限りでは、この曲はショパンの他の曲に比べて壮大な内容になっているとのことだったが、自分はそう感じられなかった。ショパンの他の曲をよく知らないし、何を分かっている訳でもないのだが、何となく陰鬱としていて好きになれなかった。この曲が壮大だというなら、他の曲はもっと陰鬱としているのかもしれない。ピアノ奏者についても恥ずかしながら上手いのかどうか自分では判断が付かなかった。ただ、25歳の年でみんなの前で間違えずに演奏できる度胸がすごいなぁとか、80人のコンクールを制したなんてすごいなぁ等と聴きながら考えていた。

くるみ割り人形の方はとても楽しく聴くことができた。童話の中の、特に主人公が楽しい冒険に出かけてるストーリーになっている第2幕の曲なので、楽しいものが多かった。有名な組曲なので、知っている曲をいくつも聴くことができたのも嬉しかった。個人的にはオーケストラの壮大さが感じられるチャイコフスキーの方がショパンの曲よりも好きだった。ショパンについては協奏曲のオーケストラパートの質が批判されていたりもするそうで、その点は大きな差だと思う。チャイコフスキーの曲についてはとても興味を持ったので、他の曲もぜひ聴いてみたいと思う。

くるみ割り人形については早速iTunesでMP3版を購入した。カフェのWiFiを使ってダウンロードしているので取得にものすごく時間が掛かっているが、聴くのが楽しみだ。思い出としてニューヨークフィルの音源が欲しかったのだが、あいにくそれは入手不可能で、代わりにサンフランシスコバレエオーケストラというところのものを購入した。生演奏の後で聴いてがっかりする内容でないことを祈る。

Avery Fisher Hall(外観)
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Avery Fisher Hall(内観)
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ジュリアード音楽院
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