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アイスホッケー観戦

今日Boston BruinsというNHL所属のプロアイスホッケーチームの試合を観に行った。会場はTD Gardenという地下鉄Green LineのNorth Station横にあるスタジアムで、バスケットボールのBoston Celticsの試合もここで行われている。

Bruinsはボストンにあるプロスポーツチームの中ではあまり強くない方で、NFLのNew England Patriots、上述のNBA Boston Celtics、MLBのBoston Red Soxに比べると人気がないのだが、それでも土曜日ということもあって客席はかなり埋まっていた。ユニフォームを着た熱狂的なファンも多く、強い弱いに関わらずかなり熱心に応援してもらえているようだった。座った場所は一番安い席ということもあってかなり上の方だったが、場内の熱気を見渡すことができて良かったかもしれない。

アイスホッケーのルールはほとんど知らなかったので、休憩時間に慌てて携帯のWikipediaでルールをチェックしたり、Bruinsの戦歴を調べたりしていた。アイスホッケーの試合時間は20分×3ピリオドで、間に休憩が17分ずつ入る。プレーが止まっている間は時計も止まるので、実際の試合時間は2時間以上になる。プレー中は熱心に見入るのだが、ピリオド中のフィールド整備の時間や休憩時間が長いので、かなり冗長になるスポーツのように思えた。会場の方はそれを分かっていて、観客が退屈しないよう空き時間を使ってTシャツの投げ込みを行ったり、観客をスクリーンに映したりして盛り上げようとしていた。実際、雰囲気はそういった細かいイベントである程度カバーできていたと思う。

試合の方は対戦相手のSt. Louis Bluesというチームが序盤からかなり押していて、第1ピリオドで1点を取った後、第3ピリオドまでは0-1でずっと試合が進んでいた。1点ゲームというのはアイスホッケーではかなりロースコアだと思うのだが、なかなか点が入りそうな展開にならず、観客は全体的にいらいらしていた。途中何度かあったゴールポストにBruinsのパックが当たったシーンでは、ノーゴールという審判の判定にかなり会場が苛立ち、大きなブーイングが起きていた。

結局試合は第3ピリオドでBruinsが1点を決めて同点になったので、延長戦に入った。延長戦は5分だったのだが、60分やって1点ずつしか取れないような試合だったので当然決着が着かず、最後はShoot OutというPK合戦のようなゲームで決着を付けることになった。サッカーのPK合戦と違い、3対3で行う形式になっていて、Bluesが最初の2本を決め、Bruinsが3本中2本を外したところで試合終了になった。60分戦った結果3本勝負のShoot Outで簡単に勝敗を付けられてしまうのは少し無茶な気がするのだが、NHLルールではそういうことになっているらしい。

アイスホッケーの試合を観ることは、思った以上に面白かった。安いチケットで席が離れていても十分に選手の姿を追うことができるし、室内で行われる競技(多分屋外のリンクで試合をしている北方のチームもいるとは思う)ということで、会場の声援が中で大きく響いて迫力があった。

1つ好きになれなかったのは、試合中に選手達が敢えて殴り合いのけんかを仕掛けるところ。壁に両チームの選手が激しくぶつかるところは何度もテレビで見たことがあるが、プレーと関係ないところでも選手が相手チームの選手に殴りかかっていた。それを皆が止めるのかと思いきや、選手も審判もじーっとそのけんかを見ている。恐らくルールではどちらかの選手が地面にスケートの底以外の部分を触れされるまで止めないということになっているようで、どちらかが相手をこかすまでは誰も取っ組み合っている2人のプレーヤーに手を出さなかった。どちらかの選手が引っ張られるなどして膝を付いて、初めて審判が2人を止めにかかっていた。

観客はこういうけんかのシーンをかなり楽しんでいて、格闘技をやっていそうなマッチョなおっさんの割合が多かった。球技と格闘技の中間的な雰囲気がアイスホッケーにはあるのかもしれない。けんかをしてしまうとペナルティボックスに2分入るというルールが適用されてしまい、ゲーム上は完全に不利になるのだが、その辺りは気にせず何度もけんかしていた。このペナルティのせいで一時Bruinsが3人対5人という厳しい状況に追い込まれたので、このくだらないけんかのせいで点を決められたらどうするんだろうと思った。格闘技好きでない自分はこの部分はあまり好きではない。

試合風景
アイスホッケー観戦_a0170095_15464514.jpg

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