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Amtrakの旅⑩ ニューオーリンズ観光

8月23日(火)15時半頃、予定より30分程度遅れてニューオーリンズのUnion Passenger Terminalに到着した。ホステルまでの足がないので、駅からタクシーで行き、チェックイン後にニューオーリンズの街に出向いた。フレンチクォーターという旧フランス植民地の名残がある地域へ行き、カフェに入ったりバーに行ったりして過ごした。街は全体として若干荒れていて、あまり心地良い雰囲気ではなかった。

Union Passenger Terminalはかなり大きな駅で、さすが発着駅だと思わせる規模だった。発着駅か否かで駅の規模を思いきり変えてしまうところは合理的で無駄なことをしないアメリカらしいと思う。それだけに大都市のみすぼらしい通過駅を見るとがっかりするのだが。

駅から宿泊予定のIndia Houseというホステルまでは足がなかったので、駅前のタクシースタンドからタクシーに乗った。怪しい雰囲気の白タクが堂々と列に並んでいて、係員もそれに乗るよう指示する。できれば選びたかったのだが、順番的に仕方ないと思い、それに乗った。運転手は老齢の黒人で、メーターを回さずにずっと運転している。ぼられているのかどうか気になったのだが、駅から街までいくらというのが決まっているかもしれないと思い、黙って座っていた。確認するのは悪いことではないと思うのだが、こういうとき気が引けてしまう。値段は10ドル丁度だった。次の日の朝にもタクシーでホステルから駅まで行ったところ、メーターで8ドル75セントだったので、相場は合っていたような気もする。

ホステルはIndia Houseというだけあって、エキゾチックな雰囲気を持つ独特の作りだった。中にはプールや鯉の池などがあり、部屋以外で宿泊者がくつろげるスペースがたくさん用意されている。2人以上で来ればなかなか楽しいかもしれない。

India House 外観
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India House 屋内スペース
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ホステルを出た後、歩いてミシシッピ川沿いの中心部まで出向いて行った。中心部に着くときれいに整備されているのだが、そこにたどり着くまでの道は浮浪者とゴミで満たされている。ストリートカーという路面電車を我慢強く待って街に出れば良かったと思った。中心部では先ずフレンチクォーターのCafe du Mondeという歴史あるカフェに行き、カフェオレとベニエという名物セットを頼んだ。即金で支払う必要があると観光客向けウェブサイトに書いてあったが、その通りに請求された。カード払いを断るだけでなく、現金での食後払いさえ受け付けないのは、この街の治安や経済状態を物語っていると思う。

Cafe du Monde
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カフェを出た後はミシシッピ川沿いを散歩した。夕方のミシシッピ川はとても雰囲気が良く、街の雰囲気とは対照的だった。列車で通った川をもう一度陸上から見上げるというのも感慨深いものがあった。途中で蒸気船の乗り場を通ったら、停泊場所で汽笛を使ったジャズ演奏をやっていた。船は普通の蒸気遊覧船なのだろうが、汽笛でジャズをやるというのはこの土地だけの名物なのだと思う。

ミシシッピ川の眺め
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ミシシッピ川遊覧蒸気船
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川を散歩した後はフレンチクォーターに戻り、バーボンストリート(Bourbon Street)という通りに集まっているジャズバー、ブルースバー、ロックバーを一通り歩きながら眺めてみた。ここにはストリップバーのような風俗店も並んでいる。歩いた時間が18時過ぎとまだ早かったので、端まで歩いた後、この時間帯でもライブをやっていた数店のうち、ロックの演奏をしている店に入った。本当はジャズバーに入りたかったのだが、やっていないのだから仕方がない。中に入ると日本人の学生が1人で飲んでいて、その後店を出るまでずっと話していた。学部で地理を専攻していて、卒論執筆に向けてニューオーリンズの被害とその復興状況についてアンケートを取りながら調べているとのこと。自分の卒論の内容を思い起こし、恐縮した。
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