GRE

大学院出願において必要となるStandardized Testと呼ばれる数値化された試験のうち、TOEFLに加えて提出を求められるのがGRE(Graduate Record Examinations)です。ビジネススクールではGMATという専用の試験を受験する必要がありますが、その他の分野の大学院を志望する場合はこのGREを受験することになります。

国際関係大学院の場合は、スクールによってスコア提出に関する要求が異なります。
各大学院の例を比較すると、

a) Harvard Kennedy School of Government-各セクションにおけるPercentile Rank(受験者の中における自分のスコアを下から順に加算したランク)で80%以上
b) Columbia University, SIPA-全受験者提出必須
c) Tufts University, Fletcher School-アメリカ国外の受験者は提出してもしなくても可
b) Georgetown University, MSFS-提出してもしなくても可

といった具合に、a) 提出とともにスコア基準を求めるもの、b) スコア基準はないが全受験者に提出を義務付けるもの、c) 国外受験者の提出を免除するもの、d) 全受験者に対し提出を義務付けないもの、という異なる基準を設けています。

出願先を決めた後、または決める際には、各校のGREに関する要求を精査しておくと良いと思います。GMATをGREに代替して利用することが許されている大学院もありますので、MBAとのDual Degreeや併願を考えている人は、GMATに集中するのも手段として使えます。

下記は試験の詳細です。

受験はCBT(Computer Based Testing)方式になっていて、ウェブサイトから近隣の試験会場での受験を日付・時刻指定で申し込む形を採っています。会場では試験申込時に発行される受験者番号と身分証明書として指定されるパスポートを受付で見せ、試験管に呼ばれた順にコンピュータルームへ入って受験します。

試験科目はVerbal(英語)、Quantitative(数学)、Analytical Writing(AWA)の3つで、それぞれ800、800、6.0満点となっています。
学部レベルの教育を受けたネイティブのアメリカ人を対象に設定されている試験で、特にVerbalとAWAがノンネイティブの受験生には特に難しいものとなっています。一方で数学に関してはアメリカの教育における要求水準が特高くないこともあり、外国人でも満点が狙える構成となっています。

日本人が目指すべき最低限の合格ラインは、Verbal 400、Quantitative 800、AWA 4.0と言われています。アメリカの大学院は出願書類の各要素を総合的に評価するHolistic Approachという手法を採用していますので、GREの点数が悪くても受かる人はいるし、逆に良くても落ちる人もいるといったもののようです。

以下に各セクションの概略を書きます。

① Verbal
語彙問題、読解問題が30問、5択、制限時間30分で出題されます。語彙問題は知っているかいないかの問題が多いので時間はかかりませんが、読解問題は相当なスピードで読まないと時間内に終わりません。ネイティブの読解スピードがなければある程度設問を飛ばさないといけないかもしれません。

語彙問題が特に難しいため、ノンネイティブの受験者が高得点を取るのは非常に難しいです。日本人の場合は800点満点中400点取れば上出来と言われています。

② Quantitative
幾何、数列、文章題、表読取の問題等が28問、5択、制限時間45分で出題されます。
日本の高校レベルの数学をマスターしていれば特に問題ないと言われています。最初の数問での正解数が高いと難問が出るようになりますので、それらを的確に答えていかないと高得点は狙えませんが、一方で1-2問の誤答があっても800点を取ることができる仕組みになっています。

日本人では800点を取る人も多いようですが、それはそれで難しく、700点台後半が取れれば特に問題ないと思います。

③ AWA
Issue、Argumentという2種類のライティングをそれぞれ45分、30分で行います。Issueは短い文章で書かれた課題に対し自由に論述を行うもので、Argumentは論理的誤謬を含む文章を読み、その矛盾点と改善点を論述するものです。

一般にIssueの方が論理矛盾を見つけ出して説明するプロセスが求められるため難しく、日本人の及第点とされる4.0を取る足かせとなることが多いようです。

トップ校になるほどGREの点数に対する評価のウェイトが高くなりますので、特に習熟に時間のかかるVerbalやAWAについては時間をかけて準備するのが良いと思います。
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